坂と空のあいだに

ブルガリア滞在記や趣味のこと、いろいろ書き留めてみました

ブルガリア滞在記

 

ジェーラヴナ

ブルガリア東部を南北に結ぶ幹線沿いに「コテル」という町があります。このコテル周辺には歴史的建築物をそのまま残している4つの村があってジェーラヴナもそのうちの一つでとても小さな村です。またこの村にはブルガリアを代表する作家ヨルダン・ヨフコフの生家があることでも有名です。


村の入口付近で

スリヴェン」の町を出て今度は少し北上しジェーラヴナという小さな村を訪れました。
この村には旦那が大好きなブルガリア人作家「ヨルダン・ヨフコフ」の生家があります。

何も無い山道を走っていると突然現れた小さな村。歴史的な建築様式の家ばかりで懐かしい感じがしました

村の風景

車で村に入り、村の入口付近に駐車。そしたら小さな子供たちが楽しそうに遊んでいたよ。日本車が珍しいのか皆集まってきて「どこから来たの?」なんて質問されました。
私達が「日本からだよ」と言うと子供達は「日本ってここから車で何時間くらい?」なんて聞かれたりも。「日本からは車では来れないよ・・・」。きっと彼らにとって初めての日本人だったでしょうね

村の小学校

車を降りて村の中を散策することにしました。村自体が小さいので徒歩で十分に見て回れるほどです。

ヨフコフの生家を探しながら歩いていると、少し大き目の建物が見えてきました。看板を見てみると「学校」と書かれていて立派で綺麗な建物でした。村の中で一番目立つ建物でした。

ヨフコフの生家入口

あちこち探しながらようやく「ヨフコフの生家」を見つけました。まわりにある家もこのヨフコフの生家もみんな昔の建築様式なのでぜんぜん目立たないんですよね。だから探し当てるのも大変。

さて、気を取り直して中に入り、受付の人に入場料を支払って早速生家の見学へ。

ヨルダン・ヨフコフの銅像

ヨフコフの生家に入るとまず中庭が広がっていて、そこにヨフコフの銅像があります。何か考え事でもしているかのように座っていました。ここでこの作家ヨフコフのお話を少し。。。

作家ヨルダン・ヨフコフは、1880年にこの村で羊飼いの次男として誕生しました。彼は小さい頃から本や絵が大好きで、17歳の時に一家でこの村を離れドブルジャ地方にあるヨフコヴォという村に移住します。
その後ソフィア大学の法学部に入学しますが学資不足で中退。ドブルジャに戻ってあちこちの村で先生をしていたそうです。

ヨフコフの生家

ヨフコフの書いた小説はこのジェーラヴナ村やドブルジャ地方を舞台にしたものが多いのですが、日本ではほとんど翻訳されていないようです。いつか私が翻訳できればいいなぁ、なんて厚かましいことを考えてしまいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です